大根は12月から2月にかけて、水分をたっぷりと含み甘みも増して、とてもおいしくなります。
大根を使った郷土料理といえば、ため池の多い讃岐ならではの「てっぱい」があります。
昔は、寄り合いごとの酒のさかなや冬場の総菜に、生きたフナを使って作る料理でした。
フナのことを鉄砲と呼んだことから「鉄砲和え」という名が付き、やがて「てっぱい」となったそうです。
近年はフナの代わりにサバやコノシロ、サワラを使うことが多いようです。
魚の種類のこだわらず、気軽にてっぱいを作ってみませんか。刺身が残った時などに、酢じめにしておけば、すぐにでも作れます。
また魚の代わりにちくわやちりめんじゃこ、油揚げなどを使うともっと簡単です。ユズの皮の千切りを混ぜると、香りがおいしさを一層引き立てます。
家族の好みを取り入れて、伝統的な郷土料理を「わが家流」にアレンジして楽しんでみてはいかがでしょう。
2人分 | |
酢じめの魚 | 30g |
大根 | 100g |
ニンジン | 15g |
細ネギ | 少々 |
赤唐辛子 | 少々 |
A…白みそ | 15g |
砂糖 | 大さじ1/2 |
酢 | 小さじ1 |
練りがらし | 少々 |
ユズの皮 | 少々 |
- 酢でしめた魚を細切りにする。
- 大根、ニンジンは短冊切りにして塩をする。しんなりしたら、さっと洗ってよく絞る。
- 細ネギは小口切り、赤唐辛子は種を除いて輪切りにする。
- Aを混ぜ合わせて③を混ぜ、①と②をあえる。器に盛り付け、ユズの皮の千切りを散らす。
●一人分の栄養価 コノシロの場合
エネルギー | 68kcal | タンパク質 | 3.9g | 塩分 | 0.9g |